2019/4/17 言葉要らずのコミュニケーションっていい

戻る


昔は同じ空間と時間を共有していないとコミュニケーションをとることは難しかったのに、今は携帯電話の普及でどこからでも連絡が取れるようになった。SNSが盛んになり便利になる反面、LINEグループ内でのいじめや、ネット掲示板を使った誹謗中傷が増えている。自分の本心に近いことは言葉にせず、しょうもないことは言葉にする人が多くなったように思う。大切なことを言葉で伝えるのは怖いし恥ずかしい、とてもわかる。じゃあ、言葉を使わずに大切なことを伝えやすくなるツールがあればよいのではないか、そう思って、前回の記事の最後にある通信装置を作りたいと書いた。

本心を言えてないのが悪いという感じで書いてきたが、本心を見せまくれば良いかというとそうではない。ドラマ『サトラレ』をご存知だろうか。主人公里見君は思ったこと全てを思念波で周囲の人に言葉で伝えてしまう。良いことも悪いことも伝えまくっている。日常生活に支障をきたしまくりである。私がサトラレだったらあの人臭そうだな、うんこ、退屈だな、とか思念波で飛ばしまくりだ。本心をぶちまけすぎるのも良くない。

しょうもないことも言いつつ、いい塩梅で大切なことを伝えられたらいいのだ。思い浮かんだのが、ドリカムの未来予想図Ⅱの歌詞だ。彼女が彼氏に対して今と変わらずこれからもずっと同じ想いで生きていくことを歌った曲である(だと思う)。注目してもらいたい歌詞は『ブレーキランプ5回点滅~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~・・・バイクのメット~5回ぶつけてたあの合図~』のところ。メット5回ぶつけるとか、他の人からしたら変なやつだな、となるところを、このカップルではアイシテルという言葉になるらしい。なんかいい。表にださないバカップル感。

なんでも言葉にしちゃうサトラレ

画像1

ほどよいバカップル、未来予想図Ⅱ

画像2


でも実際、こんなルールをつくるのは大変。『ボクが君の目を見ながら指で机を5回叩いたらアイシテルって意味だからよろしく。』って彼氏に言われたら、気持ち悪くて別れるでしょう。偶然にルールが生まれることもありそうだけど確率は低そう。

偶発確率を上げるトリガーとなるようなモノをつくろう、相手が自分のことを考えたときにそれを実感できる程度の仕掛けを取り込み、あとは勝手にユーザー側が使い方を拡張してくれたらいい、と思った。ボタンつきの腕時計のようにして、彼氏がボタンを押したらリアルタイムで彼女の腕時計が振動する仕様を考えた。

私は作りたいものが思いついてから類似製品はあるかリサーチをかけるのだが、この通信装置と似たようなものを見つけた。HEYという製品である。そしてこの記事を書きながら、2年前に作らなかった理由(前回記事に記載)も思い出した。HEYと似てるから嫌になっちゃったんだ。

感覚を届けるHEY

画像3


2万円かあ、高いなあ。つくったほうが安そうだ。つくろっと。

私がつくる通信装置は最初はカップル向けで作るけど、それ以外のコミュニティでも使えるようにしたい。例えば、大学入学間もないとき、なんとなく席の近いグループで固まって話すことがある。この状況って誰とも親しくないし誰がたばこ吸うのかわからない。喫煙者がいるなら一緒にたばこを吸いに行きたいけど、喫煙者ですって自分から言うのは怖い。ボタンを押して喫煙者にだけわかる暗号を送って一緒に喫煙所に行くとかできたりしないかなーっと。

モールス信号みたいな感じで、いろいろなシチュエーションで使われたりしないかなあ。

・ -・--・ ・ ・・--・ ---・- ・-・ ・-・・・ --・-・ -・ ・- 

戻る
Comment Box is loading comments...